内服薬(サノレックス・ゼニカル)
やせる薬(サノレックス)
ポイント
- 食欲抑制できる
- 体重の減少・維持に効果的
- 運動や食事制限が苦手・続かない方の補助として使える
サノレックスは、1日1回飲むだけで食欲が減退し体重を減少させる薬です。医療用の食欲抑制剤であるマジンドールが脳の視床下部にある食欲中枢に作用し、食欲を抑制します。
またエネルギー代謝を促進させるため、一日中何にもしなくてもエネルギー消費量が増えることになります。
サノレックスの副作用
口渇・便秘・睡眠障害・胃部不快感等の症状が報告されておりますが、処方での問題は報告されておりません。
以下の患者様には処方できません
・緑内障、重症高血圧、薬物、アルコール乱歴のある方
・統合失調症の方
・妊娠、授乳中の方
サノレックスのご注意
最大3ヶ月の処方になりますが、事前に血液検査が必要です。
検査の結果によって処方できないことがあります。
長期服用の場合は、最長2年間までになります。
やせる薬(ゼニカル)
ポイント
- 体重の減少・維持に効果的
- 食事後、身体に吸収される脂質の量が約30%カットされる
- 運動や食事制限が苦手・続かない方の補助としてつかえる
1日3回食中または食後に1錠服用することにより、食事で摂取した脂肪分を吸収せず体外へ排泄させます。朝食、昼食等軽めのお食事を摂られる場合は服用する必要はなく、脂分の多い食事を摂取された時のみ服用することで効果を発揮します。
食欲を抑えて体重を落とすのではなく、体内に脂肪を取りいれることを阻害する働きがあります。脂肪は、すい臓から分泌されるリパーゼという酵素によって分解・吸収されます。リパーゼの働きを抑え脂肪の吸収を抑える効果があり、吸収されなかった脂肪分は便として体外へ排泄されます。食事と併せて服用することにより、食事中に含まれる脂肪分の30%を体内で吸収されることを抑制します。
ゼニカルの副作用
・頻繁に便意をもよおす可能性
・ガスによる胃腸の膨満や放屁
・脂肪分や油分を含んだ排便
・脂溶性のビタミンA、D、E、Kの不足
以下の患者様には処方できません
・特発性脂肪便症や熱帯性スプルー症等の必須栄養分の吸収に障害のある方
・オーリスタット(ゼニカルの主成分)等の成分にアレルギー反応がある方
・妊娠、授乳中の方
ゼニカルのご注意
事前に血液検査が必要です。
一部脂溶性のビタミンを阻止するため、必要に応じてビタミン剤を1日1回ゼニカル服用の2時間前または就寝前等に服用していただく可能性があります。
長期服用はできません。
内服薬(サノレックス・ゼニカル)のよくある質問
- Q:なぜ痩せるのですか?
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A:サノレックスとは一般名をマジンドールといい、厚生労働省が唯一認可している内服による食欲抑制剤です。サノレックスを服用すると、脳の視床下部と呼ばれる部分に働きかけ食欲中枢を抑える事によって摂取カロリーを低下させます。また、代謝を亢進させることにより安静時のエネルギー消費を増やしてくれます。この二つの作用によって、体重を減少させます。
ゼニカルは、リパーゼという脂肪を消化する酵素の働きを阻害することによって脂肪の吸収を抑えてくれます。この働きによって、余分な脂肪の蓄積やカロリーの摂取を抑え肥満の抑制効果を発揮します。
- Q:リバウンドしませんか?
- A: 一般的には、サノレクッス、ゼニカルの併用による体重減少は他のダイエットよりもリバウンドしにくいと言われ。その他のダイエットと併用する事でよりリバウンドしづらいくなると言われています。しかし体重が減少した後も、過度なカロリー摂取等は避けていただくことをおすすめします。